令和5年9月定例会が始まり、重要な議案などが上程される場面が見られた。
議長の本多勝実氏が開会の挨拶を行い、議員の出席状況は21名全員であることを報告した。続いて、議会運営委員長の小野利美氏が今期の定例会の会期が9月5日から22日までの18日間であると報告した。
市長である三保恵一氏による市長提案の議案が一括上程された。議案は、令和4年度の一般会計決算を含む31件であり、収支差引は22億8,282万1,000円の黒字決算とのこと。特に、一般会計歳入は336億7,544万2,000円、歳出は313億9,262万1,000円となっている。
また、新型コロナウイルスワクチンの接種についても言及された。9月20日から秋の開始接種が予定されており、対象者は生後6カ月以上の初回接種を完了した方とされる。市長は、重症化防止のための施策であり、接種券の発送は高齢者から順次行うと述べた。
農作物については水稲の生育状況を挙げ、平年より3日程度早い出穂期を迎え、高温による品質低下の懸念が示された。特にカメムシの大量発生が指摘され、防除対策が求められる。野菜や果樹の生育状況についても前年並みの成果が報告された。
議案の議論だけでなく、定期的な監査委員報告も行われ、財政の健全化判断比率が基準内であることが確認された。監査委員の守岡健次氏は、ウクライナ情勢や国内外の原材料価格の上昇が影響を及ぼす中でも、適切な予算執行が求められると強調し、今後の行財政運営については更なる厳しい運営を予測した。
今回の会議では、議題の多さや重要性がうかがえ、特に新型コロナや農業、財政に関する報告が市民に影響を与える可能性が指摘されている。次回の会議は9月7日に再開される予定である。