令和4年9月6日、二本松市議会の定例会が開催された。議長の本多勝実氏が開会を宣言し、各議員の出席状況や議事の進行についての報告が行われる。
市長の三保恵一氏は、新型コロナウイルスワクチン接種の進捗状況を報告した。9月1日現在、65歳以上の接種率は96.89%に達し、12歳以上では86.30%となっている。4回目接種についても、医療従事者等の対象者が拡大され、今後の迅速な接種が期待されている。
財政面では、令和3年度の各会計決算が審査される。特に一般会計は歳入総額379億円、歳出が354億円に上り、収支差引は24億円の黒字決算となった。歳入の要因には、市税や地方交付税等が予算を上回ったことが挙げられ、市政改革の努力が実を結んでいる。
また、各特別会計の決算も報告され、国民健康保険特別会計、後期高齢者医療特別会計、介護保険特別会計等、いずれも黒字決算を記録していることが強調された。この結果を受け、監査委員の守岡健次氏は、特別会計の運営について適正であると認定し、今後の市財政の運営に期待を寄せた。
今期定例会の会期は9月6日から27日までの22日間と決定され、一般質問や各議案についての審査が行われる予定である。来週以降には決算審査特別委員会の設置も計画されており、議員や市の職員が十分な検討を行うことが求められる。請願や陳情についても、日程を踏まえた取り扱いがなされる見込みである。
このように、議会は財政健全化を図りながら、地域の課題に対応するための取り組みを進める姿勢を示している。今後、具体的な政策の実行が期待され、地域の多様なニーズに応えていく必要がある。