令和4年3月22日、二本松市議会の定例会が開かれた。議会では、29件の議案及び3件の請願が審議され、多数の議案が可決された。
議案第18号に関しては、令和4年度の一般会計予算が審議された。審議の中では、芝生広場整備事業についての賛否が分かれた。賛成派は市民の健康増進を目的とした事業であると強調する一方、反対派は財政への影響を懸念し、その必要性を問う意見もあった。特に、反対の意見を述べた議員からは、過去の事例を引き合いに出し、無駄な支出を避けるべきとの主張があった。議案第18号は最終的に原案通り可決されることとなった。
また、議案第20号の後期高齢者医療特別会計予算も審議された。この議案では、医療費負担の引き上げが提案されており、議員からは高齢者の生活に与える影響を考慮する必要があるとの意見が相次いだ。最終的に、議案第20号も原案通り可決された。
さらに、二本松市の人権擁護委員候補者についても提案があり、議会において適任者としての推薦がされることとなった。市長は、候補者の資質と役割の重要性について特に強調した。これに対して議会からの異論はなかった。
一方、福島県最低賃金の引き上げを求める請願が提出され、採択される運びとなった。この請願は、県内の労働環境を改善し、経済の底上げを図る目的であり、議会内でも賛同の意見が多く聞かれた。
請願第1号の消費税のインボイス制度の実施見送りを求める請願について、賛成の意見が集まり、採択された。これに対し、制度が導入されれば自営業者に新たな税負担がのしかかるとの懸念が強まっている。請願では、生活に影響を与えるこの制度の見直しを強く求める声が上がった。
会議の最後には、市長が閉会の挨拶を行い、今後とも議員との協力を強化し、市政の発展へ邁進する意向を表明した。市長からは、近く福島県沖で発生した地震への触れもあり、影響を受けた市民に寄り添った施策を進めるといった見解が示された。