令和5年第5回二本松市議会9月定例会が開かれ、議案の審議が行われた。議事は、議案第58号から第89号までの32件について一括議題にされた。
文教福祉常任委員長の佐藤運喜氏は、こども家庭センター条例制定の審査結果を報告し、安達保健福祉センター内に新設される予定であると述べた。また、学校の校舎改良工事に関する議案については、工期内の完成を要望する意見があった。
採決の結果、議案の多くが全員異議なく原案通り可決された。特に注目されたのは、令和5年度一般会計補正予算に関する議案で、子育て支援事業計画のニーズ調査が進められていることが強調された。市民からの意見を充分に反映した内容となることを期待されている。
また、産業建設常任委員会からは二本松市営住宅設置条例の改正案が提出され、老朽化した市営住宅の除却についての意見が交わされた。特に自然災害への備えとして、老朽化した住宅の早急な対策が求められた。
市長提案の追加議案に関しては、石平財産区と針道財産区の管理委員選任が行われ、推薦者の選任については特に異論なく同意された。市長は、選任されたメンバーが地域の信望を受けていることを伝え、円滑な業務遂行への期待を寄せた。
最終的に、人権擁護委員候補者の推薦も行われ、岩代地域の委員が再任され、二本松地域には新たに渡邉孝雄氏が推薦された。人権擁護委員の役割を果たす意義が再認識されており、議会からの支持も得られた。
これらの議案を通じて、二本松市は地域のニーズに応えつつ、持続可能な市政の実現に力を入れている。議会の閉会をもって、明確な方向性が示されたことが印象的であった。