令和5年第4回二本松市議会が開催され、議案や請願についての審議が行われた。
今回の定例会では、議案第47号から議案第57号までの11件が一括で議題にされた。特に、今回の市議会では、福島県の被災児童に対する就学支援の継続が重要なテーマとして取り上げられた。このテーマについて、文教福祉常任委員長の佐藤運喜氏は、現状の支援が経済的な理由により就学が困難な子どもたちにとって、非常に重要であると説明した。
佐藤氏は「東日本大震災から12年が経過し、約4,900人の子どもが避難生活を送っている。国による長期的な支援が不可欠である」と強調した。請願第4号では、被災児童生徒就学支援等事業の継続を求める意見書の提出が決議された。
また、市民からも、議案第53号に関する質疑が集まった。ここでは、電力価格の高騰を受けた特別支援の給付金について話題になった。文教福祉常任委員長の佐藤運喜氏は、給付金の支給時期について「早ければ7月中に支給したい」と発言した。
さらに、農業や建設業界への支援に関する議題もあり、新規就農者への支援強化が求められた。産業建設常任委員長の鈴木一弘氏は、農業の担い手不足を指摘し「新規就農者への支援を充実させるべきだ」と述べた。
最終的に、議案はすべて原案通り可決され、その中でも地方財政の充実が求められる意見書も採択された。これにより、議会は行政需要への充分な対応を考慮した形で閉会した。
今後も、市の取り組みや財政状況に対して、注目が必要である。特に住民への影響が大きい教育や福祉施策については、今後も議論が続くことが見込まれる。