令和元年6月定例会は、議案の採決や請願の採択などが行われ、重要な議題が次々と取り上げられた。市議会議長の本多勝実氏は、会議が開かれる前に、全国市議会議長会の表彰を受けたことについて触れた。
表彰を受けた平塚與志一氏は、「本市の発展のために努力する」と強調した。その後、会議は議案第45号から議案第57号までの採決が続き、全て原案通りに可決された。特に注目されたのは、国民健康保険税の条例改正である。
この改正に関して、菅野明議員は、前年対比での減税を取り上げ、「高い国保税が市民を苦しめている」と訴えた。彼は、令和元年度の一般会計予算でも、国保税が減少したことを評価し、「引き続き国民が生活しやすい制度作りに尽力する必要がある」と述べた。
続いて、委員会提出議案も議題に挙げられた。地方財政の充実・強化を求める意見書が提出され、国家財政への支援を強く要望した。また、中小企業・小規模事業者の支援および最低賃金の大幅引き上げを求める意見書も可決され、市議会としての強い姿勢を示した。安齋政保議員は、経済的格差が拡大する現状に対し、即時の対策が必要であると発言した。
さらに、請願として提出された最低賃金の引き上げを求める件についても、賛成討論が行われた。斎藤広二議員は、福島県の最低賃金が低水準にとどまっている理由を説明し、制度改善への意義を強調した。会議では、「労働者の生活を支えるためには、最低賃金の見直しが不可欠」との意見が相次ぎ、関連する意見書も満場一致で通過した。
このような請願や意見書の提出は、市議会として市民の声を反映する重要な役割を担っている。議案の審査を経て、最終的に議会はすべての案件を处理し、閉会を迎えた。全体を通して、市民の生活向上に向けた具体的な施策が話し合われ、議員らの熱意が伝わる一日となった。