令和3年6月15日、二本松市議会による定例会が開催された。会議では加藤建也市議に対する懲罰の件が大きな焦点となった。加藤氏は数量の多い一般質問において、私的な内容を発言し、議会の品位を汚したとの指摘があり、懲罰動議が提出され、結果的に陳謝の懲罰が科される運びとなった。
懲罰特別委員長の堀籠新一氏は、「会議規則に反した発言が議会の権威を著しく毀損した」と述べ、懲罰の必要性を強調した。一方、加藤氏は弁明の中で、発言の内容は一般的な質問の範囲内であり、懲罰には値しないと反論した。
本会議の中での討論では、賛成派と反対派の意見が交わされ、最終的に多くの議員が懲罰動議に賛成した。加藤氏に対しては、陳謝文の朗読を求められたが、彼はこれを拒否したため、さらなる議論が巻き起こった。
加藤氏に対する懲罰が決定した後、議会は議案に移行し、議案第39号から第52号までの14件、請願第3号から第5号までの3件についての審議が行われた。特に、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた国民健康保険税及び介護保険料の減免に関する条例改正等の議案が熱心に議論された。
次に、二本松市農業委員会委員任命の同意を含む19件の追加議案が上程された。市長の提案理由は、各推薦者の適任性を強調し、議会の賛同を求めた。
さらに、議会は委員会提出の意見書や、議員提出の意見書についても審議を行った。特に、トリチウム及び放射性核種を含む処理水の海洋放出方針に関する意見書については、賛否が分かれた。最終的に、便利さを求める声が多く挙がりつつ、風評被害の懸念も根強い状態が続いている。この議案に対しても、賛成多数で原案のとおり可決された。