令和5年12月の定例会が12月11日に開催され、議案や補正予算、一般質問が取り上げられた。
当日は、出席議員21人の中で全員が出席し、議会は成立。
市長の三保恵一氏は、議案第118号の補正予算を提案。その中で、国の総合経済対策に基づき、物価高騰の影響を受けた住民税非課税世帯や子育て世帯に対して支援給付金を支給するための経費を措置する計画であると説明した。また、今回の補正予算では、既存の予算に対して4億1,087万7,000円の増額を含む、324億9,224万7,000円を計上するものである。これに対し、議員からの質疑は全くなく、議案に対する質疑を終了。
次に移ったのは一般質問で、特に加藤建也議員の提案が目を引いた。彼は、観光に特化した施策について質問し、特に観光客向けの駐車場確保の必要性を訴えた。市の職員駐車場を提灯祭り期間中に開放できないかの検討を求めたが、現状の難しさにも触れた。
また、観光情報に二次元コードを活用できないかという提案もあり、市としては試行錯誤を続けているとのこと。特に、郷土愛を育むための教育施策が話題となり、教育長の丹野学氏は、地域に根差した教育の重要性を説明した。
議会は市民からの要望を受けた施策を中心に進めており、景観維持や農業振興に関する課題にも取り組んでいる。特に、農業の担い手不足や高齢化問題に対し、地域協力の重要性が指摘され、新たな農業政策の必要性が強調された。
また、農業用ため池や暗渠排水事業についても意見が交わされ、農業者への支援策の検討が必要とされている。現場の実情を踏まえた柔軟な対応が求められており、農業振興に向けた継続的な取り組みが期待されている。
最終的に、出席議員からはこのような地域振興に寄与する施策について、柔軟な支援の重要性が強調され、補助金の運用や交付条件の見直しについても言及されている。