令和4年3月の定例会が開催され、多岐にわたる議案が審議された。特に新型コロナウイルス対策に関する質問が多く寄せられ、市のワクチン接種状況や感染拡大防止策が注目を集めている。
まず、ワクチン接種率について、2回接種者の中で3回目を受けたのは27.98%であることが報告された。また、感染拡大に伴い、学校では濃厚接触者の定義が緩和された。各学校は特に家庭内感染が多い傾向にあるとして、感染者の早期発見と対応を強化している。教育長の丹野学氏は、「学校でのクラスターを防ぐため、消毒やマスク着用を徹底している」と述べた。
さらに、米消費拡大推進事業について、約250万の予算で米を購入し、飲食店や医療機関に配布する希望があると報告された。米の配布状況は、合計で988袋となっており、反響も上々であるとされている。
次に、公共施設インターネット整備の進捗状況も確認された。市総務部長は、「今後、公衆無線LANの整備を進め、地域の利便性を高める」と話した。特に福祉センターや勤労者研修センターにおいては、利用頻度が高いことから早期の整備が求められる。
また、会計年度任用職員の処遇改善も議論の一環となった。男女別の会計年度任用職員の人数は395人で、処遇の改善が行われたことが報告された。しかし、熊田義春議員は、「地域の実情に応じた正規職員採用が必要だ」と訴えた。
最後に、観光施策についても市民からの要望があり、観光客誘致に向けた施策を強化し、魅力ある地域づくりを進めていく必要があると考えられた。市としても、観光地の利便性を高めるための支援策を検討していることが報告され、今後の動きに注目が集まる。