令和3年12月15日に二本松市で行われた定例会で、議員らが市の各種施策に関する質問を行った。
その中で、加藤建也議員は「おもいやり駐車場」の設置に関し、屋根付きの駐車場を提案した。現在の駐車場は雨天時に不便を感じている市民の声を受け、安心して利用できる環境作りを求めた。加藤議員は、「実際に利用する市民の声を市長に届けてほしい」と訴えたのに対し、総務部長の中村哲生氏は、現在設置されている駐車場の設計が通行の妨げとなるため、正面玄関前スペースへの屋根の設置は難しいとの見解を示した。
また、加藤議員は高齢者向けの「健康増進事業」と「タクシー運賃助成事業」における政策統合について問及。市民のニーズに応えるため、特に高齢者の移動支援を強化する必要性を訴えた。保健福祉部長の佐々木幹夫氏は、高齢者支援に関する事業の重要性を理解しつつ、厳しい財政状況を挙げ、今後の見直しが必要であると回答した。
さらに、芝生広場整備事業の政策効果や地域活性化についても議論が交わされた。教育部長の内藤徳夫氏は、「元気で生きがいを持てるまちを目指し、健康増進や地域交流を促進する施設として期待されている」と述べた。
最後に、令和3年度の一般会計補正予算案が可決され、子育て世帯への10万円の臨時特別給付金の実施が報告された。この給付金は、多くの市民からの要望に応じた措置であり、迅速な対応が求められている。市は今後、財政運営を見据えつつ、各種施策を進めていく考えを示した。