令和5年6月12日、二本松市は定例会を開催し、さまざまな重要な議題が議論されました。特に、酪農危機に関連する質疑が目立ち、野崎会長の発言が強調されました。彼は、「酪農家が直面している危機、特に飼料の高騰を放置するのは許されない」と述べ、農政の見直しを求めていました。
安達地域からの調査結果によると、市内の酪農家数は急激に減少しており、10年前、5年前と比較しても明らかな減少傾向にありました。特に二本松地域では、農家数が39戸から25戸に減少し、頭数も減少しています。この背景には、国内の需要減少や飼料価格の高騰が影響しています。市としては、部長が国に対して機会を捉えた要望提出や、地域の酪農の活性化に向けた取り組みが重要としています。
また、原発処理水の問題についても慎重に議論されました。市長は「処理水の安全性が最優先だ」と強調し、科学的根拠に基づく情報提供の重要性を述べました。国は、国民の理解と合意を得るために十分な検討が必要です。
次に、新型コロナウイルス感染症についても議論がありました。感染症法上の位置付けが変わり、従来の対応が変わる中で、市がこれまで築いてきた感染対策の継続と発信が求められています。特に、後遺症に苦しむ方々への支援が重要視されています。
さらに、安全対策に関する話題もあり、安達支所周辺の新設公園における消防水利の確保や市道245号線の改良問題などが提起されました。特にコープマート前の交差点安全対策の強化は急務であり、交通量の増加を受けて改善策が必要だという意見が出されました。