令和5年第2回二本松市議会が28日、開催され、さまざまな議案が議題に上がった。
会議では市長の三保恵一氏が、新型コロナウイルス対策や物価高騰に関する施策を中心に提案理由を説明したことが特筆される。市長は「国の総合経済対策に基づき、市民生活や事業者を支援するための施策を迅速に実行していく」と述べた。
提出された議案の中でも、令和5年度の一般会計予算案は、291億7,916万9,000円に達し、前年比0.2%の増加を見込んでいる。重要施策である子育て支援や福祉の充実、最新のデジタル化推進、自然災害対策などに力を入れる方針を示した。
具体的な予算計上内容として、健康増進事業や地域づくりなどが挙げられた。市長は「健全な生活環境の整備には、地域の方々の協力が不可欠」と強調し、地域の活性化に向けた市の役割を明確にした。
また、請願に関しては、福島県の最低賃金引き上げを求める意見書提出請願が議題になり、地域経済を支える立場からの重要性が確認された。市の生活環境に対する影響を考慮し、議員からの意見も多く出た。
市長提出の39件の議案を一括上程後、依然として高い関心を集める子育て・教育支援関連の条例制定が数件含まれている。
加えて、行政視察報告も行われた。視察では、効果的な地域資源の活用や、住民とのコミュニケーションを重視した市政の取り組みが報告され、他都市の成功事例が参考にされる意義が強調された。
最後に、市長は今後の議会運営にあたる議員へ一層の協力を要請し、議会日程の確認を行った。その後、会議は無事散会した。市民にとって重要な課題に取り組む二本松市議会の活動が今後も注目されるところである。