令和元年12月定例会が開催され、台風19号の豪雨災害に関する議論が行われた。議員たちはその影響と復旧に向けた対策の重要性を強調し、特に福祉避難所や災害廃棄物の処理について詳しい質疑がなされた。
今回の台風による影響は深刻であり、土砂災害や浸水被害が多く発生した。特に、阿武隈川の増水に伴う内水被害では、住民センターや周囲の住居が影響を受けた。議員の安齊政保氏は、阿武隈川の増水による浸水予測がされていなかった地域があったことを指摘して、この状況の見直しを求めた。特に、浸水被害が発生した地域をハザードマップに追加すべきとの意見が上がった。
また、福祉を必要とする方々が避難できる場所の確保も議論された。障がいを持つ方々が安心して避難できるよう、福祉避難所の設置が求められ、十分な配慮を必要とするとの意見が多数寄せられた。市民の要望に応えるためにも、地域の状況に応じた柔軟な対策が必要になるとされた。
今回の台風による最大限の被害を受けた農地や農業機械については、復旧に向けた支援策が検討されている。特に、冠水した水田の修理補助は必要であり、最低限の金銭的支援を強調した議員もいた。また、農業機械の再建支援についても、状況を踏まえた柔軟な対応が求められている。
加えて、アクティブパークの活性化にも焦点が当てられ、スケートボードやクライミング施設の利用促進が課題に挙げられた。市ではこれらの施設を通じて、地域の若者たちにスポーツへの関心を持たせる取り組みを進めていく方針であるとされた。
本会議では、災害への迅速な対応や市民の安全確保に向けて、各議員が活発に意見を交わし、市長や各部長がそれぞれの施策についての考えを述べ、市民目線での対策が求められていることが明らかとなった。今後も引き続き、市は市民からの声に耳を傾けつつ、災害対策や農業支援に努めていく意向を示した。