令和３年第６回二本松市議会９月定例会が、会場で開催された。
市長の三保恵一氏は、新型コロナウイルス感染症対策として、マスクを着用した会議であることを説明した。今会期の主な議題は、風評被害の緩和と市民の健康に向けた施策が中心となっている。
最初に、新型コロナワクチン接種の進捗状況について報告が行われた。市長が発表したところによると、65歳以上の高齢者接種率が92.47％に達したとされ、12歳以上の市民では、1回目接種が56.24％、2回目接種が47.20％であることが言及された。これにより、地域の新型コロナウイルス感染症の拡大を抑制する効果が期待される。
続いて、令和２年度の各会計決算についての審査が行われた。財政担当によれば、一般会計決算は425億6,687万3,000円の収入に対し、支出は400億6,561万2,000円となり、収支差が25億12万6,000円の黒字決算に達したとのことであった。この内容は、財政健全化を進める上でも重要であり、透明性の確保が図られた。
また、過疎地域持続的発展計画の策定についても報告された。この計画は、過疎地域の経済的な支援を目的としており、市長はこの取り組みの重要性を強調した。
一方、子どものいじめ防止条例の制定についても議論が活発に行われた。市民からの関心が高いこの問題に対し、議会の幹部は、今後の予算案においても具体的な施策を講じる意向を示した。
さらに、小手森財産区管理会の設置に関する条項も検討され、現地の管理運営の透明性を図ることが求められた。これは、市民からの信頼を得るためにも不可欠な措置と見なされている。
最後に、令和３年度補正予算の提案が行われ、様々な施策に必要な予算が要求される見込みだ。特に、新型コロナウイルスの影響を受けた経済回復策が重視され、この議題への市民の関心が寄せられていることが示された。
報告、審議を終え、次回は議案調査のため休会となり、再開は来る９日午前１０時からとなった。今後の動向に注目が集まる。