令和3年12月7日、二本松市議会の定例会が開催された。議長の本多勝実氏が開会宣言を行い、全22名の議員が出席したと報告された。
新型コロナウイルス感染症の予防対策として、会議中はマスクの着用が義務付けられた。議長は、諸般の報告の後、議案の上程を行った。
市長の三保恵一氏は開会にあたり、当市の事務事業の進捗状況を報告した。特に、新型コロナワクチン接種について言及。65歳以上の高齢者の接種率は95.15%となり、12歳以上の市民の接種率は90.08%に達していると述べた。
また、原子力発電所事故に関連する健康管理対策についても詳しく説明した。277人が内部被ばく線量調査を受診し、異常事案は確認されなかったという。
続いて、議案についての説明が行われた。市長は、令和3年度小手森財産区の決算認定を含む、22件の議案を上程した。議案第116号は福島県特定事業活動振興計画に基づく固定資産税の課税免除に関する条例の制定を提案している。この条例は、農林水産物の販売不振や観光客数の低迷に対処することを目的としている。
えから、第117号の歴史観光施設条例の制定に関する内容が説明された。整備を進めている二本松市歴史観光施設の設置管理に関連する規定が含まれる予定だ。
また、市長は令和3年度国民健康保険条例の一部改正に触れ、出産育児一時金の支給額について見直しを行うことを提案する。これにより、加算後の支給総額を維持しつつ、支給額の引き下げを検討している。
最後に、議案第134号から第136号の補正予算について説明した。特に、令和3年度一般会計補正予算には、緊急的な新型コロナウイルス感染症対策経費が含まれている、という点が強調された。
会議はその後、監査委員の報告を経て、散会の運びとなった。次回の再開は、12月13日午前10時の予定だ。