令和2年3月定例会が2月28日、二本松市の市議会で開催された。出席議員22人が出席し、市長や教育長、各部局の長も同席した。議事では、議案第1号から議案第45号までの審議が行われ、代表質問が続けられた。
新型コロナウイルスの影響も懸念される中、市政刷新会議の代表として出席した野地久夫議員が、さまざまな地元課題を指摘した。市長の三保恵一氏は、柔軟に市政運営を進めていく意向を示した。特に農業に関する話題では、農業未来戦略会議の設置や、都市間連携による農業施策について議論が行われた。
この中で、議員たちは特に待機児童問題についても言及。昨年から新たに設置された認定こども園により、入園希望者は減少傾向にあるものの、依然として待機児童が存在している。市としては、待機児童解消に向けた引用削減に取り組む姿勢を見せた。
水道事業についても関心が集まり、特に、上水道の未普及地域解消策については、コミュニティバス等を通じた人の移動と併せて進める必要性が議論された。市内には未普及地域があり、入所希望者の増加に対して、今後の施策が問われている。
一方で、災害時の避難所環境についても議員たちからの質問が相次ぐ。特に、台風19号からの教訓を元に、避難所の生活環境の整備についての意見が挙がった。市長は、これからも住民が安心して避難できる環境整備を進める意向を表明した。
今後の平成32年度に向け、次期総合計画が議論される中、懸案となる水道事業の民営化についても審議がなされる見込みである。市民が安心して暮らせる環境を整えるためには、市として今後もさまざまな施策を進めていく必要があると考えられている。