令和4年12月20日、二本松市で行われた第8回定例会では、重要な議題が数多く議論された。
議会では最初に、野地久夫議員の逝去に対する追悼の意が表された。総務市民常任委員長の小林均氏は自身の思い出を語り、議員としての貢献に感謝の意を示した。
また、市長の三保恵一氏が提出した追加議案第110号、教育委員会委員任命の同意が提案された。この議案に対し、議会は全会一致での同意を決定。教育委員の関奈央子氏を適任と認めて引き続きの委任が決まった。
さらに、議案第107号では、ミニマム・アクセス米の削減や、食料支援の制度化を求める意見書の提出が議論された。産業建設常任委員長の鈴木一弘氏は、「国内の米農家を守るため、輸入米の規制を見直し、支援を強化すべき」と強調。議会はこの請願を全会一致で採択し、国に対する意見書の提出を決定した。
また、今議会では議会改革の必要性も叫ばれ、議員提出議案第3号が提出された。市民に開かれた、わかりやすい議会の体制を作るため、議会改革調査特別委員会の設置が全会一致で可決された。特別委員会の委員長には菅野明氏、副委員長には坂本和広氏が選出された。市議会の新たな形が期待される。
中でも特に重要視されたのは予算案であり、令和4年度二本松市一般会計補正予算が全て可決され、具体的な施策を進めることが確認された。市民生活の質向上に向けた施策が進展することが期待される。
議長の本多勝実氏は、「市民の皆様に信頼される議会を目指して」と結びの挨拶を行い、議会の閉会を告げた。
今後は新たな人事や改革案が進行される中で、議会及び市民活動がどのように展開されるか注目される。