二本松市議会の令和3年3月定例会が、2日に開会した。
本日は市長の三保恵一氏が出席し、議案に対する提案理由の説明を行った。
新型コロナウイルス感染症対策について強調し、「命を守る」ことを基本に、感染防止や経済再生に向けた取り組みを進めていると述べた。
また、先日の福島県沖を震源とする地震による影響や市内の復旧状況について言及。
震度5強を記録した影響で、公共施設や住宅に被害が出ていることが報告された。
市民への心配りを忘れず、日々の復旧作業に全力を尽くすと強調した。
令和3年度の一般会計予算についても説明があった。
歳入は前年対比4.3%減の60億5,764万5,000円を見込んでおり、特に市税の減少が大きな要因となる。
一方で、歳出では294億1,678万5,000円の予算を計上し、地域振興や市民の生活向上に資する施策を盛り込む方針が示された。
また、二本松市地方創生応援基金条例の制定や岳温泉交流広場条例の制定についても議題に上がり、観光振興と地域活性化の重要性が語られた。
議局側からは、委員会提出の議案について、会議規則の一部改正や政務活動費の交付に関する条例改正が議決され、スムーズな議会運営に向けた工夫が続けられている。
今期の会期中には市民生活に密接にかかわる施策の審議が進められる予定で、29件の議案と2件の請願がまとめて上程された。
この後、質疑や討論を経て、最終的な採決が行われることになる。