令和5年3月定例会が3月6日に開催され、様々な議題が討議された。
特に市内小中学校でのいじめ問題についての質問が注目を集めた。佐久間好夫議員は、いじめ問題の現状を問い、教育長の丹野学氏は、市内の多くの学校でいじめを早期に認識し解消を目指す体制を構築していると述べた。さらに、今年度は重大な事態発生がないことも報告された。 しかし佐久間議員は、いじめが全くないとは思えず、実情調査を強く求めた。丹野教育長は、定期的な調査を行っているとし、事実確認を重要視していることを強調した。
一方、市道の舗装についての討議も行われた。東和地域の舗装老朽化が問題視され、佐久間議員は修繕費用の適切な配分を問うた。東和支所長の佐藤秀大氏は、特に損傷の激しい箇所の補修を行っているが、予算の配分は限られていると答弁した。これにより、現行の予算配分ではうまく対応できない現状が浮き彫りとなった。
また、デジタル田園都市国家構想についての質問もあり、加藤建也議員が市の取組状況を確認した。総務部長の中村哲生氏は、デジタル化の推進が地域の課題解決に寄与するもので、マイナンバーカードの交付率が向上していることを報告した。しかし、その推進が一部市民に不利益をもたらさないよう配慮する必要性も指摘された。
最後に、安達東高校跡地の利活用に関する質疑もあり、総務部長は今後の県の支援策に対応する考えを示した。地元の要望を受けた市は、これからの活用計画を検討していく方針であることを確認した。
多くの議題が市民に密接に関連している中、市が果たすべき役割の重要性が改めて浮き彫りになった。市の活性化に向けた施策の遂行が、今後ますます求められる。