令和4年12月2日、南相馬市議会の定例会が開催され、重要な議案が多く討議される。
市長の門馬和夫氏は、同定例会において、南相馬市基本構想の採決を提案した。また、議案第107号から第138号までが一括議題として審議に上がった。市長は、これに関し市民への信頼に感謝しつつ、復興に向けた取り組みの重要性を強調した。
特に注目すべきは、令和4年度南相馬市一般会計補正予算の提出である。この予算は、原油価格や物価高騰への対策を含む緊急アプローチを計上し、総額が511億4,436万6,000円に達する見込みである。市長は「経済情勢に対処すべく、地域の発展に資する予算を編成した」と述べた。
また、議案第108号及び第119号は、南相馬市職員の給与に関連する改正条例であり、市の人材確保や適正な給与体系を再構築する狙いがある。少子高齢化が進行する中、効率的な行政運営を実現するための平衡を意図していると解説された。
新型コロナウイルスに関しても重要な報告がなされた。市長は、南相馬市でのワクチン接種率が28.2%に達しており、全国平均を上回ると発表した。この結果から、オミクロン株に対する対応が進みつつあることを示した。また、市は今後、感染拡大防止のために引き続き市民に対して注意喚起を行っていく構えである。
さらに、11月に実施された南相馬市総合防災訓練の成果が報告された。これは、災害発生時の避難行動の確認を目的としたもので、今後の防災計画に必要な課題を洗い出す機会になった。
最後に、こども未来フェスティバルが市民文化会館で開催され、多くの参加者で賑わったことが紹介された。市長は「市民の絆を深める貴重なイベントであり、高校生の参加による若い感性に感謝する」と述べた。
議会では、以上の議案や報告に対する質疑が続き、来る12月12日には次回の会議を予定している。