令和5年12月25日、南相馬市議会において第5回定例会が開かれ、重要な議案が審議された。市の職員給与や固定資産評価審査委員会の委員の任命、さらにはガザ地区における人道危機に対する意見書の提出が話題に上がった。
まず、議案第94号である南相馬市立病院看護職員の特殊勤務手当が提案され、賛成と反対の意見が交わされた。特に、岡崎義典議員は、廃止されたふるさと就職支援手当について、看護職員確保の観点から反対を表明した。一方で、大場裕朗議員は、経済的負担を減らし、公平性を保つ観点から、看護体制強化支援手当への賛成を表明した。
また、議案第120号から第124号までの議案では、教育委員会の委員の任命や固定資産評価審査委員会の選任が行われた。市長の門馬和夫氏は、これらの任命が市政運営の透明性を高める一環であると述べた。
さらに、大きな焦点となったのがガザ地区における即時停戦と人質解放を求める意見書。この提案を行った渡部一夫議員は、人道的見地から国際社会に行動を求める姿勢を強調した。また、議員からは、地域医療の充実が市民の健康を守る基盤でもあるといった意見も出され、医療の現場に対する期待が寄せられた。
最後に、議会は閉会に向けて世論に配慮した運営を今後も続ける意向を示した。市長も、引き続き地域の声を尊重しながら市の発展に努めると述べ、議案はすべて原案通り可決された。