令和3年9月8日、南相馬市議会において行われた定例会では、主に新型コロナウイルス対策が議題として取り上げられた。
12番の細田廣議員は、新型コロナウイルス感染拡大防止策に関する質問を行い、特に小中学校における教室の除菌について触れた。教育委員会の牛来学事務局長は、八沢小学校において抗ウイルスコーティングが実施された経緯を説明し、効果を確認するための追加調査を行う意向を示した。
さらに、抗原検査の実施について、健康福祉部の岡田淳一部長は、市独自のPCR検査事業を進め、希望者への簡易キット配布などを考慮していると述べた。また、コロナ対応専用救急車の配備についても意見が交わされた。
次に、ヤングケアラーの支援策についての質問があり、こども未来部の末永実部長は、地域との連携を深め、状況把握に努めていく意向を示した。さらに、スポーツ施設の整備計画についても議論が交わされ、特に野球場やサッカー場の充実に向けた施策が説明された。
市長の政治姿勢について、平田武議員は震災からの復興や新型コロナウイルスへの対応について言及し、各施策の進捗について市長に質問した。市長の門馬和夫氏は、復興計画や企業誘致の取り組みについて説明し、特にワクチン接種の進捗状況による市民の安全確保について強調した。
最後に、避難行動要支援者名簿に関する課題について、復興企画部の星高光部長が名簿の運用や具体的な避難支援策についての考えを述べた。市は、名簿の情報を基に、より効果的な避難計画の策定に努めるとし、引き続き地域との連携強化へ向けて取り組んでいく意向を示した。