令和4年10月3日、南相馬市議会は第7回定例会を開催し、議案6件を審議した。
本会議ではまず、4件の人権擁護委員に関する推薦決議が行われた。市長の門馬和夫君は「新たに推薦する小澤政光氏を含む委員の選任の重要性を強調」した。
続いて、令和4年度南相馬市一般会計補正予算が議題となり、約491億円の予算が提案された。「原油価格・物価高騰への対応が見込まれている」との説明が続き、これに対する質疑は行われなかった。出席者から「緊急時の対応が求められます」との声が上がった。
下水道事業会計の補正予算についても決議が行われ、議会は、鹿島東部地区における災害復旧工事の予算案を可決した。
募金活動や市民からの意見について、東日本大震災に起因する支援が引き続き必要であるとの意見も顕在化した。特に、福島第一原子力発電所の災害への不安感に伴い、依然として厳しい状況が続く中、必要も求められる方が多いことが指摘された。また、志賀稔宗君が提案した「被災者への各種支援の継続と対象者の拡大を求める意見書」も承認され、市の復興活動に引き続き関心が寄せられる。
市に対し直接支払交付金の見直しに関する意見書も提案された。長期的な視点から、中間管理事業と農地利用の結びつきを強化し、安定した農業経営を実現する必要があるとの意見があった。
委員会提出議案として南相馬市議会議員政治倫理条例が制定され、議会の透明性と正当性を増進させることが期待されている。これにより、議会として市民からの信頼を高め、市政運営への貢献が期待される。
これらの議案はすべて原案通り可決され、南相馬市の復興に向けた取り組みが一層進展することが期待される。今会議では、市民の声を反映した政策がこれからも持続的に進むよう、継続した努力が求められている。