令和2年第2回南相馬市議会定例会が南相馬市議事堂で開かれ、重要な議案が多数提案された。
議会では、まず会期を3月25日までの23日間に決定した。
次に、議案の提出と補正予算に関する説明が行われた。中でも、令和元年度の南相馬市一般会計補正予算は、様々な要因から計上する必要があったとして市長の門馬和夫氏が強調した。
特に注目されたのは、南相馬市一般会計補正予算に関連する質疑が続いたことである。質疑において、小川尚一議員は市民税の減額や市営住宅使用料の減少など、広範囲な問題について質問を行い、総務部長の佐藤幸雄氏はそれに対し詳細に回答した。特に、給与所得や営業所得における減少が大きな影響を与えた背景について説明した。特に、農業所得に関しては、国の交付金の終了が影響したと述べた。
また、医療や福祉に関する議案でも質疑が行われ、健康福祉部長の岡田淳一氏は、地域密着型サービスの重要性を再認識させる発言をした。さらに、新型コロナウイルスの影響も取り上げられ、病院事業会計の健全性に対する懸念が示された。
これに加えて、議案の採決も行われた。令和2年度南相馬市一般会計予算は546億7,363万3,000円に決定し、前年に比べ1.5%減とされた。議会の過程を通じて、新たな市政運営に向けた準備が進行している。
市民生活部においては、保育園の運営に関する方針も明らかにされ、待機児童問題について、予算に基づく対応を継続する必要性が説かれた。こうした中、議長の今村裕氏は、全体として市の復興に向けた前向きな姿勢が重要であるとまとめた。市議会は、南相馬市民のために市政を進めていく旨を強調する事で議事を締めくくった。