令和5年9月13日、南相馬市議会は第4回定例会を開催し、様々な議案に対する質疑を行った。議会では、議案第60号から86号まで合計27件が審議され、その中でも特に税制改正や健康福祉施策への質問が目立った。各議員が提起した内容は、地域住民の生活や行政運営に深く関わる問題である。
質疑の中で、小川尚一議員は「南相馬市税条例等の一部を改正する条例制定」に関する質疑を行った。この改正は、自動車メーカーによる不正行為を受けて制定されるもので、納付不足額への加算割合を現行の10%から35%に引き上げる内容です。小迫佳行総務部長は、今回の改正は税制上の再発抑止策として非常に重要であると強調した。
加えて、議案第61号の南相馬市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部改正についても質疑があった。特に、小川議員がスマートフォンに記録された電子証明書の安全性について尋ねると、中本直記市民生活部長は、国によるセキュリティ対策が施されているため、安全性は確保されていると述べた。これにより、市民が便利に利用できるサービスが提供されることが期待される。
さらに、「南相馬市犯罪被害者等支援条例」については、小川議員が対象となる犯罪についての具体性を求めた。中本部長は条例で「犯罪等」の定義を広く取り扱っているとし、支援が必要な被害者を包括的にサポートすることを確認した。
今回の定例会では、コンビニエンスストアでの各種証明書の交付サービスについても話題となった。岡崎義典議員がその利用促進について質疑を行い、中本部長は直近の実績を基に、利用率の向上が見込まれていると回答した。このように、市は市民の利便性を向上させるため、様々な施策を展開していることが示された。
すべての審議が終了した後、議案は各常任委員会に付託されることとなり、次回の会議は9月29日に開催される予定である。今後の進展が期待される。