令和5年7月3日、南相馬市議会において定例会が開催された。市の重要な課題である地方財政の充実や軍備拡大に対する見解が議論された。
最初に議案第4号、地方財政の充実・強化を求める意見書提出について、総務生活常任委員長の渡部一夫氏が概要を報告した。氏は、急激な少子高齢化や経済状況の変化により、地方公共団体に求められる役割が増大していると述べつつ、財政支援の強化が不可欠であると訴えた。
続いて、議員提出議案第2号が議題に上がり、渡部一夫氏が平和と生活保障を壊す軍備拡大に対する撤回を求める意見書について説明した。予算案が強気な軍備増強に傾いていることに対し、市民の反発が高まっていると強調。特に、国の予算が社会保障費削減に寄与している点を問題に挙げたとのことだ。多くの市民は、増税による負担を拒否している。意見書は、財政への無制限の拡大ではなく、暮らしを守る予算への転換を求める多数の意見を反映している。