令和3年6月23日、南相馬市議事堂で令和3年度第3回定例会が行われ、議員から新型コロナウイルス感染症対策や公共施設の整備に関する質問が活発に行われた。特に、小川尚一君はコロナ禍における飲食店応援券の発行や市内商業支援策について具体的な質問を投げかけた。
小川君は、飲食店応援券発行事業が地域経済に与える影響について強く関心を寄せ、経済部長の横田美明君に対し、「コロナウイルス感染拡大防止と経済活動の両立が求められている」と問題提起した。これに対し、横田部長は、「飲食店に対して業種別ガイドラインの遵守を求め、感染拡大を防ぐ努力が必要である」と応じた。
また、他の議員たちも市長に同様の観点から質問を行った。大岩常男君は、市の防災計画について詳しく尋ね、特に原発事故に対する避難訓練の重要性を強調した。復興企画部長の星高光君は、既に実施された訓練の回数や内容について透明性をもって説明し、今後も計画的な実施が必要であると述べた。
さらに、志賀稔宗君は、国際教育研究拠点の設置に向けた当市の取組や進捗状況に言及した。市長の門馬和夫君は、「基本構想の策定が進み、準備を進めている」と強調し、具体的な意向を持って地域の優位性をアピールする方針を示した。
その後の質疑では、市内の公共施設や人権擁護に関する条例の制定についても活発に議論され、各議員が自らの地域の課題を反映させるための施策を提案。
市は新型コロナウイルスに関する対応を引き続き計画し、特に困窮家庭への支援に力を入れる考えを示した。引き続き市民生活の向上を念頭に、しっかりした情報提供とともに、行政の迅速な対応が求められている。受ける側としての市民の意見を反映し、継続的な支援の強化が必要無きに等しいと感じる。