令和3年9月1日、南相馬市議事堂で定例会が開かれた。
議会の出席議員は全ての議員が顔を揃え、本定例会は活況に進行した。議長の中川庄一氏は、会議録署名議員に今村裕氏、竹野光雄氏、小川尚一氏を指名し、次いで会期の決定が挙げられた。当初の計画に則り、会期は9月16日までの16日間とし、異議なしと認められた。
また、日程においては、諸般の報告が行われ、新型コロナウイルスに関する情報提供も行われた。市長の門馬和夫氏は、ワクチン接種が8月28日をもって完了したことを述べ、接種率が市内での対象者ベースで87.4%、全国で815団体の中で最も高い数字であると強調した。さらに、未接種者へのワクチン接種を促す必要性にも言及した。
続いて、特定の議案についての説明に移り、議案第74号から第102号まで、合計29件が提出された。この中には、デジタル社会の形成を促進するための条例や、南相馬市税条例改正案が含まれ、他にも各種特例を行うための条例案が提案された。
市長は、新型コロナウイルスに対する対応や、最近の事務組織の変更についても報告した。特に、復興企画部に新設したイノベ政策課が、福島イノベーション・コースト構想に基づく事業を推進するために重要な役割を担うとして期待を寄せた。また、NIKOパークが開設後122日で1万人を達成したとする報告もなされ、運営についても十分な配慮がなされていることが示された。
最後に、浜通りサテライトについての発表もあり、医療産業を支える関係機関の進出が期待されると紹介された。これにより、地域医療の強化が図られる見込みが述べられた。
この議会は、重要な課題に直面しつつも、持続可能な地域貢献への道筋を見出そうとしている。議会の日程は、9月2日から5日は議案調査のため休会となり、次回会議は9月6日午前10時から開かれる予定となっている。