令和元年第5回南相馬市議会定例会が、12月4日に南相馬市議事堂で開かれた。
議会では、会議録署名議員の指名や会期の決定が行なわれ、特別委員会からの報告があった。
報告の中で、決算審査特別委員長である太田淳一氏は、昨年度の歳入歳出決算に関して、歳入の減少やその要因を指摘した。特に、市税や地方交付税が減少傾向にあることへの対応が求められると強調した。
また、令和元年度の予算編成が進む中、歳出の減少が見込まれているが、その実現には慎重な対応が必要であると語った。市長の門馬和夫氏は、台風や大雨による災害からの復旧活動に取り組む姿勢を示し、被災者支援の具体的な取り組みについて報告した。
さらに、南相馬市は、復興・再生に向けた様々な経済支援策を実施する予定である。市長は、市民からの意見を反映し、真に必要な事業を優先的に進めていく必要性を述べた。市taxの減少に伴い、財政運営の透明性が求められる時期に入っている。
一方で、復興に向けての施策として小高スマートインターチェンジの建設や外国人活躍の促進、地域公共交通の改善内容など、多方面にわたる取り組みが具体化されている。市の取り組みが他市や県と連携して進められることで、より効果的な復旧が期待されている。
今回の定例会では、議会に提出された25件の議案に対する質疑や討論が行なわれ、各委員からの意見が交わされた。特に、過去の予算実施に対する検証が求められる中、今後の方針については、議会内での意見調整が必要である旨の意見もあり、さらなる透明性の確保が課題として浮かび上がった。