南相馬市の令和元年9月12日に行われた定例市議会では、議案に対する質疑が行われ、新たに決算審査特別委員会の設置や委員会への議案付託が決議された。
議事では、まず議案91号から131号までの41件及び報告書に関して質疑が行われた。特に、栗村 文夫議員は、議案94号の幼児教育・保育の無償化に伴う市の財政負担について質しました。栗村議員は「国の無償化が進む中、実際には市の負担が400万円増える」と指摘し、具体的な対応や国への要請の必要性を訴えました。
この質疑に対し、こども未来部長の牛来 学氏は、政府が地方負担を軽減するために交付税措置を実施することを説明したものの、「まだ詳細は示されていない」と述べ、引き続き国へと要望を行うことを確認しました。また、無償化に関する詳細を市民に広く周知することが重要であるとの見解を表明しました。
議案97号の病院設置に関する質疑では、病院事業の運営と地域医療の充実について議論が交わされ、現場でのニーズをしっかりと反映させる必要性が強調されました。また、決算審査特別委員会の設置も承認され、財政の健全性を確保するための議論が期待されています。
今後の市政運営においては、質疑を通じて明らかになった市民からのニーズや意見をしっかりと反映し、より良い市政を目指す姿勢が求められています。議会の運営や報告の透明性、そして住民への広報活動の充実も今後の重要課題となるでしょう。