令和4年6月15日、南相馬市議会では定例会が開催され、市長や各議員から様々な重要な議題が提起された。特に、市長の政治姿勢に関する質問が多く集まり、災害対策や医療問題、さらにSDGsへの取り組みなどが焦点に上がった。
大岩常男議員は、市長の政治姿勢について質問を行い、災害に対する備えとして夜間避難訓練の実施を提言した。市は、3月に発生した震度6強の地震に関連し、災害における夜間の訓練実施が急務であると認識していると答えた。夜間における訓練の企画が進められていることが報告された。
また、子供や高齢者に関しても安心・安全を確保するための対策について議論が行われ、特にヤングケアラーや虐待児の早期発見が求められた。こども未来部長の末永実氏は、県が実施するヤングケアラーを対象としたアンケート調査に協力することを示唆した。
議会には、大山弘一議員が参加し、原発事故後の小児甲状腺がん患者の実態について質問を行った。市は、甲状腺がんに関する調査が今後も必要であるとの見解を示し、国や県との協議を進める必要性に言及した。また、医療費免除などの補償問題についても強調され、市民の不安を解消するために、具体的な行動が期待されるとの意見が述べられた。
細田廣議員からは、危機管理について、停電時の明かりや住民の安全確保が求められた。復興企画部の星高光理事は、非常用電源や発電機の備蓄について計画が進められていることを強調した。全体を通じて、災害への備えが強く求められる中、市民の安全や安心を確保するための取り組みは今後も続くとみられる。