令和3年12月7日、南相馬市で開催された定例会では、市の様々な施策について議員から様々な意見と提案があった。
市長の政治姿勢に関して「100年のまちづくり」をテーマに、長期的な観点から施策を進める必要性が指摘された。これに対し、市長は「復興は継続的な努力が必要であり、住民ひとりひとりが幸せになれる市政を目指す」と述べた。
また、南相馬市の弔慰の考え方についても話題となった。渡部一夫議員は、弔慰金における功労と功績についての具体的な解釈を求め、総務部長の答弁に対して慎重な姿勢を示した。今後は、より明確な基準を提示することを検討する意向も示された。
さらに、経済対策に関する議論も行われた。高橋真議員は、企業の誘致と雇用の確保が重要であり、新たな産業団地の整備が急務であると訴えた。これに対し、市側は計画的に進める必要があるとしたが、照会や要望の積極的な実施が求められた。
防災計画の見直しについては、周知や訓練の重要性が強調され、特に不審者侵入への対策として学校での防犯訓練が必要との意見も上がった。教育委員会は、学校間の連携を強化し、安全教育の徹底を目指していると答弁した。
最後に、相馬野馬追の開催についても述べられ、来場者数を増やし、地域活性化に寄与するための対策が重要であると認識された。市内への経済的波及効果も期待される中で、事前の広報やアフターフォローをしっかり行うことが必要である。