令和5年12月13日、南相馬市議事堂で行われた定例会では、様々な重要な議題が取り上げられた。特に「100年のまちづくり」や市職員の人材育成が焦点となり、議員たちからの熱心な質問が相次いだ。
まず、菊地洋一市議は、地域の未来を見据えた人材育成について質問した。彼は、南相馬市の「100年のまちづくり」を実現するには、市職員の質が重要であり、「才能ある役に立つ人材」を育てる必要があると強調した。市の総務部長である小迫佳行氏は、職員の育成方針としてチャレンジ精神を大切にすることを述べ、人的資源を育てるための具体的施策についても報告した。
次に、岡崎義典市議は空き家問題と市民への情報提供について言及し、空き家や空き地の適切な管理を求めた。また、広報活動の改善によって、市民に適切な情報が伝わるべきだという指摘もあった。市は新たに策定した「空き家の管理に関するガイドライン」を基に、市民への情報提供の重要性を確認した。
さらに、地元医療の問題にも話が及んだ。特に周産期医療の提供体制に関して、鈴木昌一市議が函館駅の医療状況や県との連携について質問し、市立病院の役割と地域医療の実態について部長は明確な答弁を行った。この過程で、医師の確保や医療機関間の連携の重要性に関しても語られた。
岡崎市議の質問では、SDGsの理念に基づく南相馬市の格差解消への取り組みについても意見が交わされた。市は、地域の特性を生かし、住民参加のもとでまちづくりを進める考えを伝えた。
最後に、郡俊彦市議は、都市計画道路整備や岩妻茂手線についても質問し、地域住民との密な連携と情報提供の重要性を訴えた。市長は、住民とともに歩む姿勢が重要であり、地域の都合に合った計画が求められているという見解を示した。