令和6年7月1日、南相馬市議会定例会が開かれた。議事の中で、議員郡俊彦氏に対する懲罰動議が提出され、議会の運営において注目された。郡議員は、6月20日の本会議中に不適切な発言があったとして、懲罰対象になった。11番の中川庄一氏がその動議を提出した際、郡議員は自らの発言を取り消すよう議長から勧告を受けたが、それを拒否したことが問題視された。議議長は、地元自治法第129条に基づき、郡議員に対して発言の取り消しを命じたものの、議員はこれに従わなかったことから懲罰特別委員会が設置された。
懲罰特別委員会では、郡議員の弁明が行われ、その内容には発言を取り消す必要性を感じなかったとの主張があった。議論の中で彼は、自らの発言に誤りがなかったことを強調し、議会の秩序を乱してはいないことを繰り返し訴えたにも関わらず、最終的には公開の議場での陳謝が決議された。
さらに議会では、地方財政関連の重要な意見書が提出された。「地方財政の充実・強化を求める意見書」及び「県として学校給食費無償化を実施することを求める意見書」については、地域の子育て支援や教育環境の改善を目指して議論が展開された。これに対して文教福祉常任委員長の渡部寛一氏がそれぞれ提案理由を説明した。例えば、舎給食の無償化は全国で進む流れの一環であり、地域の子どもたちにとって平等な教育環境を整える目的があるとされる。
さらには、同日議会では議員の派遣に関する議案も検討され、特に県議会の研修会への参加に関して異議なしとされ、可決された。このように、定例会は今後の市政にとって重要な議断がなされる場となった。一般会計補正予算においては、農林水産業に関わる予算の取り扱いが議論され、事業費の適正性や経営戦略に対する視点が求められた。今後も南相馬市の持続可能な発展が重要である。