令和4年5月9日、南相馬市議会臨時会が開催された。現市長からの重大な報告や議案の承認が行われた。
初めに、副市長の新田正英氏が、福島県沖地震による被災者への支援を強調した。特に、被災地での市民生活の早期回復を最優先課題として取り組む姿勢を示した。また、この地震の影響で修理費用や災害見舞金が必要となる状況についても言及された。
市長の門馬和夫氏は、専決処分の報告を行い、昨今の地震による対応状況を詳述。これには、家屋の修理補助や、罹災証明書の発行状況が含まれた。市は、各区での説明会で991名の市民に参加を呼びかけ、被災状況に応じた支援策を展開中である。
また、南相馬市の一般会計補正予算が提案され、議案第62号として承認を得た。この補正予算では、地震応急処置と施設の災害復旧に向けた予算が盛り込まれ、歳入歳出それぞれに追加6億3384万6000円が計上された。
質疑応答では、栗村文夫氏が、集会施設整備事業に対する補助金の財源について質問。復興企画部長の星高光氏は、ふるさと応援基金が充当されていることを明らかにした。また、原状回復以上の修繕についても、機能強化を含めた改修が可能との説明があった。
その後、議案第63号と第64号に対する質疑が行われた。病院事業会計や下水道事業に関する補正予算も無事に承認され、さらなる施設改善が進められる見通しとなった。
一方で、議案第65号の工事請負契約の締結についても議題にのぼり、各担当者が詳細に説明。議案第66号では固定資産評価員の選任についての同意が求められ、特に新たに任命される小迫佳行氏への期待が寄せられた。最後に、報告第3号が承認され、全ての議事日程が終了した。
今回の臨時会では、特に復興に向けた予算承認や災害対策についての具体的な議論が行われ、今後の対応に期待が寄せられている。