令和5年12月12日、南相馬市議会が開催され、今後の施策や予算に関する重要な議論が行われた。特に、「100年のまちづくり」に向けた内容や令和6年度予算編成方針に関して、多くの意見が交わされた。
中川庄一議員が発言を始め、「100年のまちづくり」について、コロナ禍や自然災害などが影響を及ぼす中で、南相馬市の未来を築く重要性を強調した。市長は、復興創生期間が令和7年度まで続く中で、積極的に事業選択に取り組むと述べ、特に教育や育成に力を入れることが重要であるとした。
また、今村裕議員からは、小高区内にドラッグストアを誘致する試みについて発言があり、他地域の事例を引き合いに出し、特定の業者との再交渉を求めた。この件に対して、小高区役所の担当者は、実際には競合する店舗が少ない状況を前提に、さらなる誘致活動を継続していくと答えた。
さらに、福島イノベーション・コースト構想についても話題に上り、福島ロボットテストフィールドを核にした地域活性化の必要性が述べられ、大学や研究機関との連携による人材育成が期待されている。志賀稔宗議員は、関係者を含む広域的な連携の重要性を訴え、地域の特色を活かした第一線の研究拠点を目指すべきであると強調した。
また、国際バカロレア研究会設置については、教育長が説明を行い、地域の子どもたちがグローバル社会で生きる力を育むために必要なプログラム導入が進められることになった。今後は、何を学び、どのように活用していくかが重要であると議論された。環境政策においては、ごみの減量化やリサイクル率向上に向けた市民の協力が必要だと認識され、市としての取組を強化していく方針が示された。特に、地域への意識向上が鍵であるという。
最終的には、上記の内容が南相馬市の今後の行動指針となり、局面を超えて市民がひとつになり様々な課題を協力して解決していく必要性が議員より強調された。これらの施策は、南相馬がさらなる発展を遂げるための重要なステップとなることが期待されている。