令和5年6月22日、南相馬市議会において第3回定例会が開催され、重要な議案が審議された。
特に注目を集めたのは、南相馬市人権条例の制定に関する議案だった。「ともによりそい・はぐくむ南相馬市人権条例」については、市民生活部長の中本直記氏が質疑に応じ、「障がい、性的指向を問わず、誰もが活躍できる社会を目指す」との考えを述べた。
また、議員の大場裕朗氏がパートナーシップ制度に関する質問を行い、全国で広がりを見せている自治体の取り組みを踏まえ、本市としての今後の方針を確認した。これに対し、中本直記市民生活部長は、「庁内で検討を進め、パートナーシップ制度導入を視野に入れていきたい」と強調した。
さらに、経済・文化交流事業に関する議案では、南相馬市とペンドルトン市との姉妹都市交流を強化するため、11名の団体派遣が計画されている。議員からはこの交流派遣の意義や効果に関する質問が相次ぎ、商工観光部長の涌井秀之氏が「民間の力を借り、国際交流を広めていくことが大切」と述べた。