令和6年6月18日、南相馬市議会での一般質問にて、議員の菊地洋一氏が「100年のまちづくり」について取り上げた。災害時の市民への配慮、特に「誰一人取り残さない防災」の重要性が強調された。特に、外国人や観光客の避難についての具体的な対応策が話題になった。
市長の門馬和夫氏は、南相馬市はこれまでの災害対応の経験を活かしつつ、外国人を含む全ての住民に対して適切な情報提供を行っていると述べた。また、近年の能登半島地震を受けて、防災に関する地域の意識が高まっているとコメントした。
また、浄化槽行政に関して、菊地氏は南相馬市の合併処理浄化槽と単独処理浄化槽の設置数について質問した。建設部長の長谷川秀司氏によると、合併処理浄化槽は6,396基、単独処理浄化槽は2,306基あるとのことで、国の方針に沿った対応が求められている。
学力向上策についても議論があり、田村市の「東大10人構想」に触れ、南相馬市独自の学力向上策の実施が期待されるとともに、地域医療の現状についても意見が交わされた。特に、病院における医師の確保については、寄附講座を利用した医師派遣と地域医療の強化が提案され、医師不足の解消が喫緊の課題であると認識された。
ナセ南相馬市では、様々な問題が取り上げられ、今後の政策形成において市民の声を聞くことの重要性も強調された。全体として、南相馬市はこれからも防災や医療、教育の分野で市民の生活を向上させるべく努力を続ける必要がある。