令和5年6月19日に開催された南相馬市議会では、重要なアジェンダが取り上げられた。
まず、公共施設の管理について、今村裕議員が旧避難指示区域内の公共施設の利活用を問うた。総務部長の小迫佳行氏は、旧小学校および幼稚園が今後の利活用に向けて検討されている旨を説明した。特に、旧鳩原幼稚園は令和6年度に農業研修機関としての利用が計画されているという。また、市営住宅の利活用に関しても、空き部屋の適正管理が求められた。
次に、櫻井勝延議員は、市長の政治姿勢について質疑した。職員採用や働き方に関する問題、特に人口減少が進む中での定員適正化の考えが示された。青木議員は、特に病気休暇や休職者の状況について問いただし、今後の対応策を求めた。これには、市長自身も現場の声を聞き、体制の見直しを進める意向を示した。
さらに、持続可能なまちづくりに向けた取り組みとして、太田淳一議員が子育て支援の重要性を訴え、「赤ちゃんの駅」制度の導入について提案した。市側は、この制度の導入を検討し、調査を進める意向を示した。
いずれの議論においても、レジリエンスを持った地域づくりとともに、市民の意見を尊重した施策展開が強調された。市民に寄り添った施策が求められる中、特に「100年のまちづくり」実現に向けての道筋が議会で議論された。