令和3年12月23日、南相馬市議会臨時会が開催された。
この日は、重要な議案が2つ審議されることとなった。まず、令和3年度南相馬市一般会計補正予算案についてである。この補正予算は、国による経済対策及び原油価格高騰への対策として、11億3,814万8,000円の追加を含む総額538億504万5,000円となっている。
市長の門馬和夫氏は、経済対策の重要性を強調し、新型コロナウイルスの影響で厳しい状況にある市民への直接的な支援が求められていると述べた。質疑応答では、高橋真氏が灯油費の助成の必要性を問うなど、活発な意見交換が行われた。要援護世帯への灯油代の助成策についても質疑が行われ、障がい者、ひとり親家庭、高齢者ら特に寒さが厳しい中で生活に支障をきたす可能性があると指摘された。
この福祉灯油緊急助成事業では、1世帯あたり最大5,000円が支給され、経済的負担を軽減することが目指される。高橋真氏は、市の迅速な対応が評価される一方、より多くの助成が必要であるとの意見を示した。
また、議員提出の意見書に関する審議では、要援護世帯等への具体的な補助策の要望が強調された。提案を行った太田淳一氏は、原油価格の高騰に伴う生活への影響が特に深刻であるとし、政府に対して助成の実施を求める意義を述べた。この意見書は急速に進行している経済状況に対する柔軟な対応を要求している。
議会では、これらの議案はすべて可決されており、今後も市民生活を支えるための施策が推進される見込みである。