令和2年6月25日、南相馬市議会の定例会が開かれ、複数の議案が審議されました。重要な議題としては、令和2年度南相馬市一般会計補正予算についてが挙げられ、当初から新型コロナウイルス感染症の影響を考慮した内容となっていました。
市長の門馬和夫氏は、補正予算が緊急的な対応を必要とする支出が盛り込まれたことを強調しました。具体的には、歳入歳出それぞれ約1億42万7,000円を追加し、補正後の総額は633億4,665万円に達しています。
また、南相馬市市民一体化復興促進基金条例の改正についても同様に重要視され、従来からの支援方針が維持されることが確認されるとともに、この基金が市民一体化と復興促進に寄与することを期待する声が多く聞かれました。
議案第76号として取り上げられた南相馬市国民健康保険税条例の改正も、特に注目されています。この改正により、子どもを持つ世帯への支援が拡充され、新型コロナウイルスに伴う影響を軽減する施策が導入されることになります。これに対する討論では賛否が分かれ、意見交換が活発に行われました。寄付金や特別措置も併せて、より公平な制度を求める声が挙がっています。
さらに、議案第88号では工事請負契約の締結、そして第89号で財産の取得についても予算の採決が行われ、これらも原案通り可決となりました。議会では、これらの議案が地域の発展に寄与することへの期待が寄せられました。