令和2年4月24日、南相馬市議会は臨時会を開催し、重大な議案を審議した。
主要な議題は市長の給料減額に関する議案である。市長、門馬和夫氏は「新型コロナウイルス感染症による影響を重く受け止め、市民の信頼を回復するために必要な措置」と強調し、令和2年5月1日から7月31日までの3カ月間にわたり、給料を10分の1減額する条例の制定を提案した。
また、専決処分に関する報告も重要な話題である。令和元年度の国民健康保険税及び介護保険料の減免誤りについて、責任を持つ副市長に対しても処分は適用できないことが説明された。この件について、鈴木昌一議員は「市民の信頼が失墜している今回の問題について、特段の欲求が必要である」と述べ、この問題に対する議会の対応を求めた。
一方、令和2年度一般会計補正予算も審議に上がった。この補正予算は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、市民生活や経済への影響緩和を図るために必要とされる。議案では、特別定額給付金の交付に関する準備や、感染症対策のための予算が提案されており、経済部の横田美明部長は「290万4,447円を超える金額を計上して、緊急性を重視した」と報告した。
さらに、工事請負契約の締結に関する議案も可決された。近年の流れとして、契約に参加する業者が減少していることが懸念されており、入札の公正性を維持するために様々な対策が検討されている。現状、落札率は99.62%に達しているが、事務的な観点からも適正な競争が促される必要がある。
このように、今回の臨時会では新型コロナウイルス感染症に伴う施策が中心となった。
市民生活を守るため、議会が果たす役割の重要性が改めて説かれたと同時に、各種議案の可決は、流動的な状況下での迅速な対応を試みたものである。市議会議長、今村裕氏は、「今後の課題に対処しつつ、地域医療や経済の復興を目指して行動していくことを市民に約束し、議会を閉会した。」