令和3年7月30日、南相馬市議会は臨時会を開き、重要な議案が審議された。
この議会では、令和3年度の一般会計補正予算が主なテーマとなった。市長の門馬和夫氏は、一般会計補正予算の提案理由を説明し、新型コロナウイルス感染症への対応や通学路の安全対策のための予算を強調した。
再度の感染拡大を受け、市民の生活を守る取り組みとして、年齢層別のワクチン接種状況についても報告があった。7月29日時点で、市民の77.3%が1回目の接種を完了し、高齢者では91.6%が2回接種を済ませていることが明らかになった。また、感染予防のため市長は、県外との不要不急の往来の中止や、大人数での会食を避けるよう市民に呼びかけた。特に、感染力の強い変異株の影響に注意を喚起した。
加えて、相馬野馬追についても言及しており、昨年度はコロナ禍により省略野馬追での開催となったが、来年は本来の形で行う意向を示した。市長は、新型コロナウイルスへの対応として、年齢層に応じたワクチン接種を進める必要性を訴えた。特に高齢者の接種完了状況を考慮し、一般市民への接種も早急に進めていく方針だ。
議会では、質疑において経済部長の横田美明氏が、売上の減少した中小事業者への一時金交付事業について詳しい説明を行った。事業者による影響を幅広く受け入れており、具体的な対象として運輸業や小売業、サービス業などが挙げられた。また、応援金の交付がどのように行われるかについても言及があり、認定された飲食店の数が54店であることを明らかにした。
その後、議案第73号は議会の審議を経て可決され、本日の議事は全て終了した。議員たちは市民の安全と生活向上のため、引き続き議論を重ねていくことを誓った。