南相馬市は、令和3年12月6日、定例会(第6回)を開催し、市政の各課題に関する重要な議論を行った。
本会議では特に、市長公約の成果について多くの質問が寄せられた。17番の小川尚一氏は、南相馬市立総合病院附属小高診療所の開設や入院機能の再開について言及し、市長公約の達成度について厳しく問った。市長の門馬和夫氏は、「当面はサテライト診療所として運営し、入院機能の整備を目指している」と強調した。
また、大山弘一氏は市長の政治姿勢や避難所運営について質問した。特に、避難所に派遣する職員の適性や、長期化する避難生活への対応が求められていることを訴えた。市は、避難所運営組織の自主的な活動を基本としつつ、適任者を配置することを目指している。特定空き家に関する質問も多く、所有者との連絡が取れない空き家についての解決策も話し合われた。
その中で、岡崎義典氏は空き家の解体に関する補助金制度の創設を求め、特に原発事故に起因する空き家の扱いに関する市の考えを問うた。市は、今後も空き家の実態把握を進め、補助金制度について検討していく意向を示した。
会議の最後には、通学路の安全点検に関する質問が行われた。小中学生が安全に通学できるよう、継続的な点検と住民との連携が必要であると認識されている。市は警察側に一層の取り締まりの強化を要望するとともに、通学路を利用する生徒の交通安全の確保に努めるとした。
今後、様々な課題に対して、活動の見直しや新たな施策を通じた改善が求められている。