令和3年9月7日に開催された南相馬市の定例会では、地域活性化や防災対策に関する議論が活発に行われた。
栗村文夫議員(日本共産党議員団)は、地域資源の活用として「朝日座」について言及し、過去の市の関与と今後の展望を尋ねた。教育委員会事務局長の牛来学氏は、朝日座が国登録有形文化財に指定され、市との協力を通じてその保存活用に努めていると述べた。さらに、栗村議員は今後の地域活性化策として、市の積極的な関与を呼びかけた。
続いて、小川尚一議員(改革クラブ)は、市長の政治姿勢に関して議論を展開し、特に次世代への持続可能な施策の重要性を強調した。特に、SDGsに沿った取り組みについて質疑がなされ、南相馬市の復興計画における再生可能エネルギー導入率の向上についても発言があった。市民生活部長の佐々木忠氏は、導入率94.7%を達成したことを報告し、今後の目標は100%であると述べた。
新型コロナウイルス感染に関連する施策も大きく取り上げられ、パネラーはワクチン未接種者への支援について議論した。健康福祉部新型コロナ対策担当理事の鎌田由光氏は、特に高齢者等のあらゆる市民が自らの意思で接種を促進し得るよう配慮する意向を示した。現在のワクチン接種率は県内で最も高く、各種施策が功を奏しているとされた。
また、竹野光雄議員(改革クラブ)は南相馬市の防災対策について言及し、特に消防団の充実の必要性を訴えた。復興企画部長の星高光氏は、団員確保のため年額報酬の増額を提案し、地域の消防活動を支持することが求められていると認識を示した。
南相馬市は、兵器の充実と資源の最大限の活用を目指し、地域の魅力を引き出す施策を展開とともに、次世代への持続可能な支援や環境整備を重視していく考えを持っているようである。開放的な市民参加や地域の協力も不可欠である。市長は、これらの施策を通じて生産年齢人口の帰還促進を図る姿勢を示した。さらに、旧避難指示区域の魅力を引き出し、帰還者が安心して住み続けられる環境整備を進めていく意向を表明し、地域の様々な努力が一つの成果として結実していることを感じさせた。