令和2年5月22日に開催された南相馬市議会臨時会では、重要な議案についての審議が行われた。議案は8件にわたり、特に新型コロナウイルス対策に向けた条例改正や補正予算が中心となった。
会議は午前10時に開会し、まず議席の変更や会期を1日間とすることが確認された。次に、議案第67号として南相馬市国民健康保険条例の一部改正が提案され、市長の門馬和夫氏が新型コロナウイルス感染症に対する市の対応状況について説明した。市長は、状況に応じた柔軟な対応が求められると強調し、議員に理解と協力を求めた。
議案第68号では、南相馬市介護保険条例の改正が行われ、副市長の林秀之氏が詳細を報告した。この改正は、コロナ禍における課題に応じたもので、特に需要に即した形でのサービス提供が計画されているという。
さらに、専決処分の報告及びその承認が数件行われ、その中には新型コロナウイルス感染症に対する支援策が多く含まれていた。経済部長の横田美明氏は、感染症の影響により経済が厳しさを増す中で、迅速な支援が求められることを説明した。また、令和2年度南相馬市一般会計補正予算についても議論され、新型コロナウイルスの影響を考慮して約6億円の補正が提案された。
これらの議論の結果、議案はすべて原案通り可決され、新型コロナウイルスへの対応を強化するための予算が確保されることが決定された。市議会に出席した議員全22名は、緊急事態宣言解除後の新たな生活様式を受けて市民生活を守る必要のある中、柔軟かつ力強い支援策の実施を強く期待している様子が見受けられた。