南相馬市議会は、令和2年9月17日に開催された定例会で、重要な議案について審議を行った。
まず、南相馬市弔慰に関する条例制定が大きな話題となった。
議案第92号は、昨年10月の台風災害で亡くなった市職員に対する弔慰金を定めるためのものだ。
この際、渡部一夫議員は、弔慰金の支給に対して根拠が不明確であると批判した。
「市葬等審査委員会で功績を審査する必要がある」との主張があった。
討論では、賛成の意見もあり、弔慰金制度自体への賛成派も存在した。
例えば、太田淳一議員は「犠牲になった職員への感謝と追悼を示すためだ」と述べた。
一方で、反対意見も多く、議案の運用に対する疑念が表明された。
反対派は、「条例の意図が不明瞭」「税金の使途に慎重であるべきだ」と訴えた。
さらに、市長の給料の減額に関する議案第94号も上程された。
市長の給料を3か月間10分の1減額する条例の制定が提案された。
この点についても、議員の意見は分かれた。
議案の賛成者は、「市長の給料減額は市民に対する責任を感じての決断」との見解で一致していた。
反対派は、「自己責任を回避するための道具にされる懸念がある」などと警鐘を鳴らした。
議案第116号では、南相馬市の一般会計補正予算として弔慰金が計上された。
この予算に対しても様々な議論が展開された。
提案者は、支給額として50万円が根拠のないものと指摘し、修正案も提起されたが、最終的には原案が可決された。
「今後は税金の使途について、特に感謝と弔慰を示す手法にもっと透明性を持たせるべきではないか」といった意見も出た。
議会は、それぞれの議案に対して様々な意見を持ちながら議論を続けた。