令和5年6月14日、南相馬市議会の第3回定例会が開催された。
出席した議員は22名、議長の平田武氏が開会を宣言した。今回の会議では、会期の決定や諸報告、議案の提出が行われた。
まず、日程第1の会議録署名議員の指名が行われ、10番の山田雅彦氏、11番の中川庄一氏、12番の鈴木昌一氏が指名された。
次に、日程第2の会期の決定について意見が交わされ、会期は本日から7月3日までの20日間とすることに異議は出なかった。
日程第3に移り、諸般の報告が行われた。監査委員からの出納検査報告や、閉会中の議長活動の概要も説明された。
続いて、文教福祉常任委員会の大場裕朗副委員長が、先進地行政視察の結果について報告。札幌開成中等教育学校や栗山町のケアラー支援条例についての考察がなされた。
日程第4の委員長報告では、総務生活常任委員会による請願第2号の報告が行われた。この請願は「平和、いのち、くらしを壊す大軍拡予算案に反対し、大軍拡を決定した安保3文書の撤回を求める意見書」の提出を求めるもので、賛否を問う質疑が盛んに行われた。
反対意見を述べた太田淳一氏は、ウクライナ戦争の影響を挙げ、専守防衛を維持する見解を示した。一方、賛成の立場を取る櫻井勝延氏は、日本国憲法の平和主義を強調し、安保3文書の撤回を訴えた。
最終的に、この請願は賛成多数で採択され、結果が報告された。
その後、日程第5では市長の門馬和夫氏が、南相馬市人権条例の制定や議案15件の提案理由について説明した。市とサントリーグループのリサイクル協定や、災害への備えに関する情報も共有された。
最後に議題に挙げられた委員会提出議案第3号は、南相馬市議会委員会条例の一部改正が承認され、次回の会議は19日に開かれる予定。