令和3年3月26日、南相馬市議会は定例会を開催し、様々な議案について審議を行った。最も注目を集めたのは、教育長の再任についての議案であった。市長の門馬和夫氏は「教育長には大和田博行氏を再任することを提案する」と述べ、議員たちの賛同を得ることに成功した。
続いて、教育委員会の委員任命についても討議された。新しい委員として金子まゆみ氏を提案し、全会一致で同意された。人権擁護委員に関しても、飯塚宏氏、泉邦子氏、山内登志子氏を推薦する意見が承認された。
市議会ではまた、南相馬市議会会議規則の改正についても審議された。この改正は、育児や介護といった理由により議会出席が困難な議員に対する配慮を示すものであった。特に、育児・介護に関する欠席事由の明文化が新たに判断材料として加わった。
さらに、福島県の最低賃金引上げに関する意見書の提出が承認された。委員長の渡部一夫氏は、「最低賃金の引上げにより、経済の安定と生活の向上が非常に重要である」と強く訴えた。新型コロナウイルスの影響も考慮に入れられ、低所得者層の生活支援が求められた。
市議会では、各議案が鋭意審議され、可決された。これにより、市の教育や人権問題がさらに強化される見込みである。議会閉会後、市長は「今後も市民と共に復興へ向けた努力を続けていきたい」と述べ、市民への感謝の意を表した。