令和5年第1回東温市議会定例会が3月3日に開かれた。
この会議では、様々な議案が提案されたほか、一般質問も行われた。特に焦点となったのは、子育て支援や保育士の人材確保に関する問題である。大西正之議員は、保育士不足の現状について議論を展開した。
大西議員は、全国的に進行する保育士不足について取り上げ、具体的な統計データを示した。現在、全国では約7万人の保育士が不足しているとされ、その影響で、質の高い保育を提供できない状況があると述べた。その上で、保育士の処遇改善が急務であると強調した。
市長である加藤章氏は、保育士の処遇改善に取り組む意向を示し、具体的な施策について市民への説明が必要であると約束した。また、子育て環境の整備に向けて、地域貢献や家庭支援の重要性も再認識されている。市民福祉部長は、愛媛県内で保育士の確保が課題であるとし、地域ごとに異なる状況を考慮していく方針を示した。
また、議案の中には、令和4年度の一般会計補正予算などもあり、具体的には保育士の採用に向けた取り組みや、施設の整備計画が進められている。市の財政顧問は、保育士確保に向けた施策の持続性を強調し、今後2年間で実績を見ながらさらに充実を図る意義を述べた。昨年度は待機児童がゼロだったという成果も報告された。